​  幻想蒐集館 栞

                    

                 壁々、家族

孤独な少女は、壁の中に真の家族を見出した。


 その娘、名を高鈴。字を白亜という。
 辺境の部族の娘である彼女の部屋には、巨大な壁があった。壁は美しい白亜色に輝き、天を突くほどの高さを有している。その壁を背にして、病弱な白亜はいつも豪奢な寝台に身を横たえていた。纏足である彼女は思うように歩くこともできない。だが、白亜はいつもその紅顔に微笑を湛えていた。幸福そうな、見るものを穏やかにする微笑だった。
 白亜はいつも朝起きると、壁に向かい会釈をする。何故そんなことをするのかと侍女の林凛りんりんは彼女に訊ねたことがあった。白亜は答える。
「あそこに、私の大切な家族がいるの」
 そう言って、笑ってみせるのだ。彼女はうっとりと眼を細め、壁に接吻をしてみせた。
 林凛は、その奇異な光景に愛想笑いを浮かべることしかできなかった。
 それでも、壁を愛でる白亜は幸せそうな笑みを浮かべている。その笑みがあまりにも愛らしく、林凛は白亜の奇行に眼を瞑ることにした。
 誰にだって、おかしいところの一つや二つはある。
 壁に愛しげに話しかけるところ以外、幼い主人の白亜は、林凛にとって愛らしい存在だった。特に、移動するときの動きが可愛らしい。纏足である彼女は、豪奢な刺繍の施された沓くつを履いて、猫のように爪先を使うような歩き方をする。千鳥足で危なっかしく部屋を行き交う白亜を、林凛は何度も手助けしてやった。
 その度に白亜が笑う。
「謝謝」
 と、鈴の音のような声でお礼を述べながら。
 その白亜を見るたび、林凛は彼女を抱きしめたい衝動に駆られるのだ。
 可愛い、可愛い白亜。
 林凛はまるで妹に接するように、白亜を可愛がった。
 そんなある日、彼女の父親が行方不明になった。
 その日を境に、白亜が可笑しくなったのだ。




 白亜の艶めかしい裸体が、壁に向けられ踊っていた。小振りな胸は白い壁に押しつけられている。白亜は、濡れ羽色の髪を振り乱しながら、腰を振り、何度も壁に体を擦りつけているのだ。
「お父様! お父様! お父様!!」
 腰を振るたびに白亜は父を呼ぶ。その顔は喜色に輝き、荒い息を彼女は壁に吐きかけていた。
「白亜さまっ。また、そんな格好をしてっ!」
 林凛は白亜の部屋に入るなり、彼女を叱りつけていた。床に脱ぎ捨てられていた衣を手に取り、林凛は白亜に駆け寄っていく。だが、白亜は林凛に気がつくどころか、その異常な行為をやめようとさえしない。
「お父様! お父様! お父様!!」
 彼女は激しく父を呼び、壁に下半身を打ちつけ続ける。その光景を見て、林凛はぞわりと肌を粟立たせていた。
 今朝方、林凛は屋敷の庭先で猫の交尾を見たのだ。黒い牡猫の上に白い牝猫が覆いかぶさり、牡猫の体に下半身をすりつけていた。
 白亜が腰を打ちつける様子は、その猫の後尾を想わせる。林凛はたまらなくなって、白亜の肩を掴んでいた。
「おやめください、白亜さま」
「嫌、私とお父様を引き離さないで!!」
 林凛が白亜の肩を引く。白亜は激しく首を振り、壁に爪をたてた。爪は白い壁の上を走る。摩擦によって、白亜の爪からは血が滲み出していた。その鮮血が、白の壁を彩っていく。
「白亜さまっ」
 林凛は叫び、白亜の体を壁から引き剥がしていた。
「嫌っ!!」
 白亜は叫びながら、壁になおも手を伸ばす。そんな白亜を無理やり抱き寄せ、林凛は彼女を寝台へと連れて行く。
「嫌っ! あそこは、嫌!!」
 林凛の腕の中で、白亜は激しく身をよじっていた。そんな白亜を制し、林凛は彼女を寝台に押し倒す。寝台の横には鎖で繋がれた足枷があった。その足枷を手に取り、林凛は白亜の足を掴む。
「やめて! やめて、林凛!!」
 白亜がび、怯えた眼を向けてくる。林凛は足枷を手から取りこぼしていた。
「だったら、あんなこと止めてください。白亜さま……」
 林凛の声は震えていた。足枷は白亜の母親が設置させたものだ。白亜の気がふれたら、そこに拘束するよう林凛は女主人から命令を受けている。だが、愛らしい白亜にそんなことはしたくない。
 驚いたように、白亜は林凛を見上げている。林凛は優しく白亜の髪を梳き、彼女に語りかけた。
「落ち着いてください。自分を傷つけるようなことはなさらないで。それを見て、心を痛める者もいるのです……」
「林凛……」
 白亜の頼りない眼が、林凛に向けられる。林凛はそんな白亜に応えるように、微笑みかけてみせた。
 白亜の顔に、花のような笑顔が咲き誇る。
「林凛っ!」
「白亜さまっ」
「林凛! 林凛!!」
 彼女は、嬉しそうに白亜に抱きついてきた。林凛の名を何度もよび、甘えるように頬を胸元に擦りつけてくる。林凛は苦笑しながらも、白亜を抱きしめ返していた。
「ごめんなさい。林凛。でも私、寂しくて……」
 白亜が林凛の胸元に顔をうずめる。彼女の声は涙に震えていた。
「私が、側にいますよ……」
「林凛……」
 顔をあげ、白亜は涙に濡れた眼を林凛に向けてきた。その眼をふっと細め、白亜は林凛に抱きつく。
「林凛……また、お母様になってくれる……」
 気持ちよさげに眼を瞑り、白亜は林凛の肩に顔を乗せる。そんな彼女を見て、林凛は逡巡した。
 寝台に転がる足枷を見つめる。鉄製の足枷は、その身を剣呑と灰色に光らせていた。その光を見て、林凛は眼を歪める。
 白亜は実の母に愛されていない。この枷が、何よりの証だった。白亜の様子がおかしいと分かっていながら、女主人は白亜を医者に見せることも、弱っている彼女を見舞うことさえしない。ただ、この足枷を林凛に渡し、気がふれた白亜を拘束するようにだけ指示をだしたのだ。
 行方不明になった白亜の父親も同様だった。彼は病弱な白亜に見向きもせず、妾腹に産ませた子供ばかりを可愛がっていた
 林凛は白亜の髪を梳いていた。気持ちよさげに白亜がころころと笑う。その愛らしい声に、林凛は口元を綻ばせていた。
「白亜……」
 優しく白亜を呼んでやる。
「媽媽まま……」
 白亜は甘えるように林凛の胸元に頬を摺り寄せる。そっと林凛は纏っていた衣服をはだけさせ、乳房を顕にした。乳房の黒い乳首に、白亜が唇を寄せる。
「あっ……」
 敏感な部分を吸われ、林凛は吐息のような声を漏らしていた。白亜はうっとりとした表情を浮かべながら、林凛の乳首を吸う。
「あぁ……白亜」
 乳首を吸われるたびに、林凛は身の内に快感が生まれるのを感じていた。白亜の澄んだ黒髪を手で梳いてやる。びくりと、白亜が頭を痙攣させ、分たれた黒髪の間から白いうなじが姿を現した。
 雪のように白く、柔らかなうなじ。そのうなじに、林凛は唇を寄せ、吸いつく。ゆらりと、白亜の体がゆれる。
 林凛は、そんな白亜を見て眼を細めていた。
 愛らしい白亜。美しいこの少女を、もっと味わいたい。
 林凛は、白亜の小さな胸へと手を伸ばしていた。




「どうして、あんなことをなさるのです……」
 声をかけると、腕の中の白亜が小さく体を動かした。白亜の白い肌には汗がにじみ、瑞々しい光沢を放っている。そっと白亜は頭をあげ、林凛を見つめた。
「お父様が、あそこにいらっしゃるの……」
 黒真珠を想わせる眼が、微笑を形作る。恍惚とした表情を浮かべながら、白亜は部屋の正面へと視線を向けていた。
 白亜が見つめるものを視界に映し、林凛はぞわりと眼を見開く。白く輝く大壁が、不気味な存在感を持って林凛の眼前にそびえ立っていた。白亜の愛する大きな壁。じっと見つめていると、その壁の中から微かな音がした。

 うぅぅぅぅ。うぅぅぅぅう。

 まるで、人の呻き声のような、耳に入り込む音。林凛は自分の耳を疑った。耳を澄ませてみる。
「あぁ、お父様が私を呼んでいる……」
 その瞬間、白亜がうっとりと呟いたのだ。林凛は眼を剥いて、腕の中の白亜を見つめる。

 うぅぅぅぅ。うぅぅぅう。

 壁の音は、やまない。
 白亜は壁を見つめ、その音に聴き入っているようだった。




「林凛、知ってる。白亜さまが、夜中に男とあっているみたいなの?」
 壁にまつわる奇妙な出来事を経験した数日後。同僚の侍女がそんな噂を教えてくれた。
「白亜さまが、男と……」
 ぎょっと眼を見開き、林凛は噂を教えてくれた侍女を見つめる。だが、林凛の脳裏に浮かぶのは、あの不気味な白い壁の事ばかりだった。
 うぅぅうぅ。うぅぅぅぅ。
 壁から聞こえた、あの異様な音を思い出す。人のうめき声に似たそれは、男の声のように思えた。ふと、林凛はありえないことを考えてしまう。あの壁の中に白亜の父親がいるような、そんな気がしてしまうのだ。
 千鳥足で壁に近づき、愛しげに唇を寄せていた白亜の姿を思い出す。白亜は、あの壁の中に大切な家族がいると言っていた。
 あの壁には、何かがある。
 噂を聞き、林凛はそう確信したのだ。




 夜闇の中で、壁はなお一層高く聳えているように見えた。そっと戸口から部屋の様子を窺っている林凛は、威圧感を覚える。壁に顔を向けたまま、林凛は唾を飲み込んだ。
 闇に閉ざされた部屋を、横切る人影があった。
 おぼつかない足取りで壁を目指す人影がある。人影は壁にたどり着くと、愛しげに壁にその身を預けた。月明かりが高窓から入り込み、壁に寄り添う人影を照らす。
 それは、裸体の白亜だった。海藻のように長い髪を蒼く煌めかせながら、彼女は壁に頬を寄せている。裸体をくねらせ、壁に何度も唇を重ねている。
「お父様、お父様……」
 まるで縋るように、白亜は甘い声を発し壁に語りかけていた。その声に答えるように、壁が呻く。
 うぅぅうぅぅ。うぅうぅぅぅ。
 呻き声とともに壁は大きく振動し、その身にぽっかりと闇の深い入口を生じさせたのだ。
「お父様……」
 白亜は白い頬を紅潮させ、その闇へと身を投じていく。
 林凛は目の前の光景に体を動かすことができなかった。まるで、生きているかのような壁の入口が、化物の口のように思えてしまう
 うぅぅぅぅ。うぅぅぅぅ。
 壁が唸る。その唸りとともに、闇色の入口が閉ざされようとしていた。はっと我に返り、林凛は壁へと駆け寄っていた。



 壁の内部は、月明かりを想わせる光で満たされていた。蒼い光は壁の内部を照らし、林凛の佇む細長い通路を照らしている。林凛は後方へと振り返る。そこに穿たれていたはずの入口は、跡形もなく消えていた。
 完全に閉じ込められてしまった。後を追ってきた白亜の姿も見えず、途方にくれた林凛は歩くことさえできない。
 得体の知れない壁の内部。何があるか分かったものではない。
 うぅぅうぅ。ぅうぅぅぅう。
 そのとき、はっきりと林凛の耳に、人の呻き声が聞こえた。
「えっ……」
 思わず、林凛は声を上げてしまう。
 うぅううぅ。
 その声に応えるように、光る壁が呻き声をあげた。ぎょっとして、林凛は正面の壁を見つめる。ぐにゃりと蒼白い壁の一部が歪み、ぽっかりと穴が穿たれた。
「うぅぅううぅぅ」
「たす……けて……ころ……して」
「ぎゃぁ、ぎゃぁん!!」
「ぎゃははははは!!! あぁ!! やははははぁ!!」
 苦しむ人々の声が、その穴からは聞こえてきていた。林凛は息を呑み、自分の背丈ほどの穴を覗き込む。
 そして、眼を剥き、悲鳴をあげたのだ。
 穴の向こうには大きな空間があった。その空間を囲い込む四方の壁に、びっちりと人が生きたまま埋め込まれていた。
 壁に囚われている人々は、じつに個性的な埋め込まれ方をしていた。
 顔以外の部分を埋め込まれている少女。目玉と開ききった口腔のみを壁の外にだしている者。手足のみを壁から生やしている人間。顔だけを壁からだして大声で泣き叫ぶ赤ん坊。
 それは埋め込まれた人間で作られた、肉の壁と言ってよかった。
 みんな、苦しげに唸り声を発しながら、四方の壁を肌色に染めている。その中央で白亜が踊っていた。
「お父様、お父様、お父様……」
 白亜がくるくると舞い踊る床下には、行方知らずの彼女の父親がいた。顔と局部だけを残して彼は床に埋め込まれている。その上を裸体の白亜が、くるくると巡る。
「うぅぅぅうぅ。うぅぅぅぅ」
 彼は苦しげに、愛娘の舞に合わせ呻き声をあげる。白亜は、その度に床に埋め込まれた父親に微笑みを送るのだ。
「白亜さま……」
 何が起こっているのか分からなかった。踊る白亜をぼんやりと見つめたまま、林凛は彼女を呼んでいた。
「まぁ、林凛!!」
 弾んだ声をあげ、白亜が林凛へと振り返る。彼女は形の良い胸を揺らしながら、こちらへと駆け寄ってくる。
「嬉しい! 林凛もお父様のように来てくれたのね!」
 白亜が林凛に抱きついてくる。彼女は顔を上げ、無邪気な微笑みを林凛に浮かべてみせた。その、子供のように無垢な笑顔を見て、林凛は戦慄する。
 彼女は、この不気味な壁を見て、何とも思っていないのだ。そのありえない感覚に、林凛は得体の知れない恐怖を抱いていた。
「嫌っ!!」
 林凛は思わず白亜を突き飛ばしていた。華奢な体は大きく傾げ、鈍い音をたてながら床に倒れ伏してしまう。
「白亜さま」
 我に返り、林凛は白亜に駆け寄っていた。そっと、床に倒れた彼女を抱き寄せる。白亜は薄く眼を開け、林凛を見つめた。
「申し訳ございません。でも、こんな……」
「私の家族よ……」
 白亜が小さく言う。
「私の、愛する人たち……。私の家族。ここにいれば、みんなどこにもいかない。ずっと、私と一緒にいてくれる……。独りじゃなくて、いいの……。お父様もね、私じゃなくて妾の子の所にばっかり行くのよ。だから、ここに来てもらったの……。だってお父様、酷いことを言うんですもの。体の弱いお前など、政略結婚にも使えない、穀潰しだって……」
 彼女は、うっとりと眼を細め、蠢く肉の壁を見つめる。その眼差しは、悲しげにゆれていた。
 その言葉を聞いて、長大な壁の部屋にいた白亜の姿を、林凛は思い出していた。
 初めて白亜に会ったとき、彼女はたった独りで広い部屋の寝台に寝かされていたのだ。林凛が知るかぎり、彼女の両親が彼女の部屋に訪れた回数は指で数えられるほどしかない。病弱な白亜の具合が悪くなったときすら、2人は見舞いにさせこなかった。
 白亜の父親は病弱な娘でなく、跡取りである妾のこの事ばかり気にかける。母親は父親の気を引くことができない白亜を、疎ましく思っていた。
「白亜さま……」
 林凛は白亜を抱き寄せていた。彼女の頭を優しく撫で、微笑みを彼女に送る。
 愛しい白亜は、今にも泣きそうな眼を見開き、林凛を見つめた。
「私がいます。私が。だから、あなたは独りなんかじゃありませんよ……」
「林凛……」
 涙を溜めた眼を煌めかせ、白亜は笑ってみせる。林凛は、そんな白亜を見て安堵した。白亜は寂しかっただけなのだ。だから、こんな得体の知れない不気味な壁にとりつかれてしまった。
 この壁から、白亜を遠ざけなければならない。彼女を正気に戻すためにも。
 林凛は真摯な眼で白亜を見つめていた。
 彼女を連れて、この壁がある屋敷から出て行く。彼女が独りにならないよう、ずっと彼女の側に自分はいるのだ。そう、決意を胸に秘め、林凛は口を開こうとした。
「じゃあ、林凛もここに居てくれるわよね?」
 その行為を、白亜の弾んだ声が制する。
「えっ?」
 林凛が言葉の意味を理解する前に、肉の壁が大きく蠢いていた。そこから生じた長い腕が、林凛の肩を掴む。
 林凛は、とっさに肉の壁へと振り返っていた。



 うぅううぅぅう。うぅぅぅぅう。
 この呻き声を発するようになって、どのぐらい経つだろう。林凛は、人の手足が蠢く肉の壁に埋め込まれていた。
 口腔を空いたまま固定された状態で、林凛は手足を壁に埋め込まれている。
「林凛っ!」
 そんな林凛に、優しく声をかけるものがあった。
 すっかり成長し、美しい女性になった白亜が林凛の眼前に立っている。裸体の彼女の腕には、小さな赤ん坊が抱かれていた。
「お父様との子よ。この子も、大きくなったらここで生活してもらうことにしたの。だって、大きくなったら、子供って好き勝手なところに行っちゃうでしょ。ここにいるのが一番だわ」
 赤ん坊が泣く。
「あらあら、お腹が空いたのね。待ってて……」
 赤ん坊に微笑みかけ、白亜は林凛に向き直った。彼女は林凛の胸を無造作に掴んだ。掴まれた乳は形を歪める。その先端についた乳首からは、白い母乳が流れていた。
「林凛、お父様の子供を産んでだいぶ経つのに、まだお乳がでるのね。頼もしいわ。この子の乳母になってね」
 林凛は涙を流していた。白亜に無理やり産まされた子供。その子は、この肉の壁のどこかにいるに違いないのだ。その子供さえ、自分は抱きしめることができない。
「あら、嬉しくて泣いてくれてるのね、林凛。この子の成長が、楽しみなのねっ!」
 白亜が嬉しそうに弾んだ声をあげる。その声に応えるように、腕の中の子が笑い声をあげた。その声は、塗り込められた人々が蠢く空間に、軽やかに広がっていった。
 

            

ケモノの物書き堂はナマケモノの一次創作ブログです。創作関連の最新情報はこちらまで。

 

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