片喰――カタバミ

 庭先に咲くこの小さな花は、家紋としても好んで使用されてきました。葉が酸を含むため、古くは金属や鏡を磨くためにも使用されていたといいます。黄色い花は日没に、葉と共に閉じられます。シロツメクサの葉とよく混同されますが、カタバミの葉はハートの形をしており、そこから違いがわかるそうです。葉の赤いアカカタバミは花の中心に赤い模様が入ります。赤みの薄いものはウスアカカタバミと呼ぶそうです。
 また江戸時代末期に園芸用として持ち込まれたムラサキカタバミもよくみかけます。南アメリカ原産のムラサキカタバミは、石垣の隙間などに咲いています。カタバミより大きくピンク色の花を咲かせるこの品種には、イモカタバミというよく似た花があります。ムラサキカタバミよりもイモカタバミの花は濃く、花も10以上つけるそうです。また、イモカタバミはふれると花粉がつき、ムラサキカタバミはつきません。その違いから両者を区別することができます。
 また、カタバミの仲間は繁殖もしやすく育てやすいため、オキザリスの名でさまざまな種類のカタバミが販売され、雑草化しています。花の色は黄色ですが日本在来のそれよりも花が大きく、葉などが上方を向いているオオキハナカタバミもよくみかけられます。
 カタバミは日没と共に花が閉じます。採取するなら日が落ちる前がいいでしょう。また、摘んでから萎む時間がとても短い花であるので、採取から1時間以内にはシリカゲルの中に入れるようにしてください。
 硝子ドームに入れるさいはメインの花として活躍します。退色すると透明がかった黄色い花びらがとても美しいです。アカカタバミは花の色が薄くなってしまうので、同じ色をなるべく楽しみたい場合は、よく咲いている黄色いカタバミをご利用することをお勧めします。
 ムラサキカタバミは退色すると薄い桃色になります。カタバミよりも花も大きいので、大きめな硝子ドームの作品に向いているかもしれません。

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